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レーザ加工機 切断後の仕上げ

2024.07.04

レーザ加工は、金属やプラスチックなどの材料を高精度かつ迅速に切断・加工するための技術として広く利用されています。しかし、切断後の仕上げ、特にピン角の除去は、高品質な製品を製造するために非常に重要です。ピン角が残ると、安全性、製品の外観、機能性、さらには製造コストに影響を及ぼすため、適切な処理が求められます。このブログ記事では、レーザ加工後の切断面における仕上げの重要性とその方法について詳しく解説します。


レーザ加工で発生するピン角とは

レーザ加工で発生するピン角は、材料の切断や加工において非常に鋭利なエッジを形成する状態を指します。レーザビームは高エネルギーを集中して材料に照射し、その部分を迅速かつ正確に溶融または蒸発させるため、切断面が非常にシャープになります。この鋭利なエッジは「ピン角」と呼ばれ、高い寸法精度と美しい仕上がりを特徴とします。

ピン角は特に、細かなディテールが求められる部品や精密加工において重要であり、加工の正確さと美観を両立させるために不可欠です。一方で、鋭利すぎるエッジは安全性に配慮する必要があるため、後処理でエッジを丸めることもあります。


ピン角がもたらす問題

レーザ加工で発生するピン角がもたらす問題をいくつかご紹介します。

安全性のリスク

鋭利なピン角は、取り扱いや組み立ての際に人や機械を傷つけるリスクがあります。特に手作業での取り扱い時にケガをする可能性が高まります。

エッジの欠けや損傷

非常に鋭利なエッジは、脆くなりやすく、輸送や組み立て中に欠けたり損傷したりすることがあります。これにより、部品の品質が低下します。

応力集中

ピン角は応力集中のポイントとなりやすく、機械的負荷がかかったときに亀裂や破損が発生しやすくなります。特に高応力環境下では問題となります。

組み立ての難易度

鋭利なエッジは他の部品との組み立て時に引っかかりやすく、スムーズな組み立てを妨げることがあります。これにより、生産効率が低下する可能性があります。

塗装やコーティングの不具合

ピン角は塗装やコーティングが均一に付着しにくく、エッジ部分に塗料が溜まったり、コーティングが剥がれやすくなったりすることがあります。これにより、耐食性や美観が損なわれる可能性があります。


ピン角の除去方法

ピン角の除去方法にはいくつかの方法があります。代表的なものとして、手作業による除去、化学処理による除去、そしてバリ取り機による除去が挙げられます。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。

手作業による除去

ヤスリやサンドペーパーを使ってピン角を手作業で削り取る方法です。この方法はシンプルで特別な機械を必要としないため、小規模な作業や特定の形状の部品には有効ですが、大量生産や均一な品質を求める場合には、作業者の熟練度によって仕上がりが異なるため、時間と労力がかかります。

化学処理による除去

酸やアルカリ性の溶液を用いてピン角を溶解させる方法で、複雑な形状の部品にも対応でき、手作業では難しい箇所まで均一に処理できる点が利点です。しかし、化学薬品の取り扱いや廃液処理のコストがかかるため、環境への影響を考慮する必要があります。

バリ取り機による除去

機械を使って自動的にピン角を削り取る方法です。この方法は、精度が高く、均一な仕上がりを実現できるため、大量生産に最適です。また、加工速度も速く、手作業や化学処理に比べて効率的です。さらに、機械の設定を変更することで、さまざまな部品や材質に対応できる柔軟性も持ち合わせています。バリ取り機は初期投資が必要ですが、長期的に見るとコスト削減や品質向上に寄与します。

長期的、且つ、総合的にみると、ピン角の除去にはバリ取り機が最もおすすめです。高い精度と効率を兼ね備えたこの方法は、現代の製造業において不可欠な存在となっています。


まとめ

製造業において、製品の品質と安全性を向上させるために欠かせない作業の一つが「ピン角(バリ)の除去」です。このプロセスは単なる仕上げ作業ではなく、製品の機能性や耐久性に直接影響を与える重要な工程です。適切な技術とツールの選定、安全性の確保と効率の追求をバランス良く行うことで、製品の信頼性と競争力を高めることができます。
ピン角を除去の効率化や加工精度の改善など、金属加工についてお困りのことがありましたら、是非当社のバリ取り機をお試し下さい。お電話「045-542-4778」または、お問い合わせ・資料請求・サンプル研磨フォームよりご連絡をお待ちしております。
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